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“ごぼうの魅力”徹底解説!~野菜辞典 ごぼう編~

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野菜辞典ごぼう

こんにちは!
管理栄養士のつじです。

ごぼうお好きですか?

あの土っぽさが苦手…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

苦手だからこそ、調理の時に水にしっかりつけてから調理をする方もいるのでは?

実は水にさらしすぎると…
ごぼうのうま味成分が流出してしまっているかも!?

また、わたしたちのお通じを助けてくれる“食物繊維”がたっぷりなので、苦手な方でも食べた方がよいですよ!
今日はそんなごぼうについて栄養や雑学をお伝えしますので、苦手な方でも食べてみようと思ってみていただけるようになれば…と考えています。

今回のクイズは、ごぼうを漢字で書くとどう書くでしょうか。

動物が出てきますよ!

また、なぜその動物なんでしょうか?

最後にこたえは載せていますが、想像しながら読み進めてください♪♪

ではでは!ごぼうについて詳しくなりましょう~♪♪

ごぼう 基本情報

原産地は、中国からヨーロッパに全土にいたる広い地域です。
日本には縄文時代に伝わったと言われています。
その後、江戸時代には重要な野菜のひとつとして栽培されていました。

地中の根は1m以上になり、その部分を食べます。
古くは薬草としてつかわれていました。

最近は海外でも徐々に食べるところは増えてきましたが、野菜としてよく食べるのは日本と韓国くらいです。

ドイツやスイスではやわらかくて食べやすい西洋ごぼう(サルシフィ)を食べます。

ごぼうの品種

ごぼうにはさまざまな品種があります。
海外でも食べる【サルシフィ】についても紹介していきますね!

  • 滝野川ごぼう(たきのがわごぼう)
    根が長いタイプの代表品種。
    香りがよく、やわらかいです。
    長さ:約1m
    調理法:煮もの、きんぴら
    旬の時期:10月~翌2月、6月~8月
  • 堀川ごぼう(ほりかわごぼう)
    300年以上続く方法で、2年以上かけてつくられるごぼう。
    やわらかく、中は空洞になっています。
    別名は聚楽ごぼう(じゅらくごぼう)です。
    長さ:約80㎝
    調理法:煮もの、漬けもの
    旬の時期:11月~12月
  • 大浦ごぼう(おおうらごぼう)
    直径が10㎝以上もあるような品種。
    栽培されている量はとても少ないです。
    勝ごぼう(かちごぼう)、おばけごぼうとも呼ばれています。
    長さ:約1~1.2m
    調理法:ふくめ煮
    旬の時期:11月下旬~12月
  • サルシフィ
    見た目はごぼうに似ていますが、ごぼうではありません。
    長さ:約30~40㎝
    調理法:スープ、グラタン
    旬の時期:10月~翌3月

細長いごぼうしか知らなかった方も多かったと思います。

わたしは京都に住んでいるので、“堀川ごぼう”は知っていましたが、それ以外は初めて知りました!

なかなか普通のごぼうも買う機会はありませんが、ほかのものはもっと見かけることがないので、もし見かけたら買ってみようかなーと思いました♪♪

ごぼうに含まれる栄養成分

ごぼうは、ビタミン類全般などは多くありません。
しかし、ごぼうは“腸の掃除屋さん”として働きます。
栄養素としては便通に関わる【食物繊維】が豊富です。

野菜に含まれる食物繊維は、その多くが水に溶けない“不溶性食物繊維”に偏っていますが、ごぼうの場合は、不溶性食物繊維(リグニン)と水溶性食物繊維(イヌリン)をともに多く含んでいるのが特長です。

  • 水溶性食物繊維
    血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを吸着してからだの外に排出する作用があります。
    この食物繊維の働きにより、糖尿病をはじめとする生活習慣病全般の予防によい働きが期待されます。
  • 不溶性食物繊維
    腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にするので、腸の働きを整え、大腸がんを防ぐ働きがあるとされています。

ごぼうを食べるとどういいの?

先ほどお話ししたように、ごぼうには“食物繊維”が豊富です。

食物繊維には便通をととのえる以外にも先ほどお伝えしたようなさまざまなよい働きがあるので、ごぼうをとると、生活習慣全般に関わります。

まとめると

  • コレステロールの上昇抑制
  • 糖尿病の予防
  • 整腸作用
  • がん予防

それ以外には、ごぼうのアクの成分である【ポリフェノール】も含まれています。

ポリフェノールは、強い抗酸化パワーをもち、老化の抑制にも関わるので、毎日の若々しさパワーにもごぼうは必要です。

ごぼうパワーを余すことなく活用!

何度もお話ししているように、ごぼうにはビタミン類が少ないので、ごぼうに不足している栄養素を豊富にもつ食材を組み合わせた調理法をしましょう。

ごぼうと言えば!の調理法である「きんぴらごぼう」や「たたきごぼう」は、β-カロテンが豊富なにんじんやカルシウムなどがたくさん入ったごまを一緒にすることで、栄養バランスを高めた理想の調理法です。

そのほかには、ビタミンB1が多い豚肉や、ビタミンAが多いうなぎと組み合わせるのも栄養素から見て、ベストな組み合わせです。

肉や魚の風味を増す働きもあるので、豚汁などもおすすめ!

個人的には、きんぴらごぼうに小さく切った豚肉をいれてつくるのが好きです。
豚肉のうま味がきんぴらごぼうに加わることで、よりおいしくなります♪♪
よろしければおためしくださいね!

最後に、ごぼうを選ぶときに気をつけてほしいポイントを紹介します♪♪

  • 泥つきのもの
  • 均一の太さで、太すぎないもの
  • ひげ根が少ないもの
  • 皮に傷がなく、でこぼこのないもの

なかなかごぼうだけを食べる料理はないと思いますが、さまざまな食材とあわせて調理することで、栄養バランスをととのえることはできます。

ごぼうに限らず、それだけですべての栄養素を満たすことができるような万能な野菜はありませんので、さまざまな食材を組み合わせて食べるようにしましょう。

さまざまなものを組み合わせる大切さを、あたらめて感じていただければうれしいです。

明日つかえる!ごぼう雑学♪♪

ごぼうについて、品種や栄養素について学んだので、ここでは雑学を見ていきましょう。

  • ごぼうを漢字で書くと出てくる“動物”は?
    ごぼうを漢字で書くと【牛蒡】と書きます。
    なぜ【牛】なのでしょうか?
    ごぼうは、キク科の薬草として中国から伝わってきました。
    その中国では、草木の大きなものをあらわすのに、【牛】という字をつかいます。
    ごぼうは、「蒡」という草に似ていて、「蒡」より大きな植物だったため、【牛】の字をつけて、【牛蒡】としました。
  • 戦時中の“ごぼう問題”
    戦時中に捕虜であった外国の方に、少しでも野菜不足を解消してほしいと苦労して手に入れたごぼうの煮ものを出したが、「木の根っこを食べさせられ、虐待だ」と訴えられ、実際に戦犯裁判でも有罪になったという話もあるようです。

    なぜごぼうに【牛】の字がつかわれているかわからなかった方も多かったと思いますが、今日で覚えていただければと思います。

◇◆まとめ◇◆

今回は、ごぼうついてお届けしました♪♪

まとめると…

  • 昔は薬草としてつかわれていたが、今は野菜として食べている
  • 食べる国は少なく、よく食べるのは日本と韓国くらい
  • 食物繊維が豊富で、不溶性・水溶性いずれもまんべんなく含まれている
  • ビタミン類は少ないので、豊富な食材と組み合わせて調理するように

【からだをつくるのは口からとったものだけ】

現代では、1日の食べる量が減ったり、ストレスがかかったり、不規則な食事などで便通がとどこおりがちな方も…。

するっと快調な毎日を送るためにも“ごぼうも取り入れた野菜生活”を♪♪

※ごぼうだけではなく、さまざまな野菜をバランスよく取り入れましょう!

◇◆クイズのこたえ◇◆

こたえは、「牛」でした。

中国では大きな草木に【牛】をつけるとは知りませんでしたね!

もう一度確認したい方は【6】をチェック♪♪

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